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新3大 グイード・ミスタの華麗な暗殺 第2回 「VSプロシュート兄貴戦」

ミスタのスタンド「セックス・ピストルズ」は、実存する銃に宿り弾丸を操作するスタンド。
能力はシンプルであり馬力は低い。
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近距離戦闘が得意なスタンドには馬力負けしてしまうわけです。
ただ、「銃という武器の特性」+「弾丸とともに移動しその場の判断でそれを操作できるスタンド」+「本人の射撃能力」が合わさることで、遠距離からの正確無比な攻撃を可能にしているのです。
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身構えられた相手に対しては分が悪いけれど、相手の死角から静かに仕留めるに向いている。
まさにサイレントキル=暗殺のためのスタンド能力者なのです。
ということで、
□新3大 グイード・ミスタの華麗なる暗殺
第2回「VSプロシュート兄貴戦」→第1回 「VSサーレー戦」
所属する組織のボスから指令を受け、追っ手から逃れながら電車でフィレンツェを目指すブチャラティチーム。
追っ手は組織を裏切った暗殺チーム。暗殺のスペシャリストです。
そう、今回は暗殺者同士の対決なのです。

無差別・広範囲老化能力」により、気付いた時にはすでにパーティ壊滅の危機に陥ったブチャラティチーム。「体を冷やせば老化は防げる」という法則性を見つけ出し、所有する氷を全てミスタに託して送り出します。
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そう、ミスタはこのチームの暗殺担当者。一番の適役なのです。また、老化能力は強力ですが鉛の弾を防ぐ手段にはなりえません。近づいて殴る他のメンバーのスタンドよりも相性は良いでしょう。
チームの命運はミスタに託されたのです
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命運を託さ…即効罠にかかってる!!!

出撃早々、大破!ミスタたちの思考の埒外にあった「もう一人のスタンド使い」の存在。
釣り糸を操るスタンド使いペッシの「ビーチ・ボーイ」に食いついてしまいます。
隠れ場所から敵を探索に出てわずか5ページ、「行動を読まれる」という暗殺者として一番やっちゃいけないヘマを犯し、一気に窮地に陥るのでした。
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ところが暗殺者としてアレでも逆境でこそ輝くのがミスタの真骨頂。他のスタンド使いがいる→そいつも体を冷やす必要があるはず→氷を奪えば相手も窮地に陥る、という素早い判断で、不特定多数がひしめく客席の中からペッシを見つけ出し、徳俵からの一発逆転劇を演じたのです。
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ペッシを追い詰め、もう1人の仲間、老化能力者を炙りださせようとするミスタ。
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緊迫した空気の中、彼らの戦闘に巻き込まれた老人がミスタに擦り寄る。
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ミスタが適当にいなそうとすると、その老人は不気味に微笑む。
実はこの老人こそ、チームを追い詰めた張本人、老化スタンド「グレイトフル・デッド」の使い手、プロシュートだったのです。
相手の接近を許したミスタは老化能力をモロに受け、一気に戦闘不能に。そして…
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プロシュートに速攻で仕留められるのでした…

プロシュート見事。変装し虚を突き一気に仕留める。まさにこれぞ暗殺者といった仕事。
対して、うっかり罠にハマり、敵に虚を突かれ、あっさりと仕留められたミスタ。
正直、暗殺者としての力量の差を感じる攻防でした。
何気に、「仲間をあぶり出すとはいえ無防備なペッシを殺さなかったミスタ」と「行動不能になったミスタに油断すること無くとどめを刺したプロシュート」という、スタンスの面でも差がでてますよね…

ペッシのスタンドは攻撃特化型で、小さく速い銃弾を防ぐのは難しかったでしょう。
「老化」という特殊能力は鉛の弾丸の前では無力であり、まともにぶつかればプロシュートの分もかなり悪かったでしょう。
暗殺者として、これ以上ない見せ場だったはずだったのに、逆に暗殺されてしまうミスタ…
もしかしてこいつ駄目暗殺者なんじゃね?そんな予感がよぎりますが、ミスタの活躍はこれからだ!
次回、新3大グイード・ミスタの華麗な暗殺第3回、「VSギアッチョ戦」正真正銘の大活躍が待っていますよ!
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やっぱり乱打戦じゃねーか!!
暗殺者とはなんだったのか。
あ、ちなみにその後のブチャラティチームですが、リーダー・ブチャラティの大活躍により、覚醒したペッシ、驚異的な精神力でチームを追い詰め続けたプロシュートを退け、ミスタに託したことで潰されかけた命運をリーダー自らが取り返したのでした。
ギャング同士の覚悟・意地・執念がぶつかり合う熱い言葉と行動の連続、息を飲む戦いでした。
一方ミスタは、自身のスタンドの機転により一命は取り留めたものの、暗殺失敗以降ずっと寝てたことを付け加えておきます。

この戦いは単行本だと52・53巻、文庫本ですと33巻に収録されているようです。
ところでで「VS○○戦」って頭痛が痛い的な日本語な気がしますが気にしません。泣いてなんかいません。
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テーマ : 漫画
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新3大 グイード・ミスタの華麗な暗殺 第1回 「VSサーレー戦」

ジョジョの奇妙な冒険、第5部のキャラ、グイード・ミスタのスタンド能力「セックス・ピストルズ」はとてもシンプル。
実物のリボルバー銃に入り込んだ六体の小人型スタンドが、銃弾とともに飛び出し、弾丸を蹴ったり殴ったりしてその軌道を変えます。
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例えば三部のキャラ、ホル・ホースのスタンド、エンペラーは、銃も弾丸もそれ自体がスタンドであり、弾丸の軌道も縦横無尽に操れます。承太郎一行の1人、相性が悪いと思われた炎使い、アブドゥルを一時リタイアさせました。
また、六部のキャラ、ジョンガリ・Aのスタンド、マンハッタン・トランスファーは、遠距離の敵を正確に探知し射撃する能力で、最強と言われた空条承太郎を再起不能に追いやりました。
いずれもコンビを組んでの戦いであり、返り討ちに合うと脆さが際立ちますが、「一撃必殺」という点において強力な能力であるという活躍を銃スタンド使いは見せています。
セックス・ピストルズには、変幻自在の弾丸操作も、空間把握能力もありません。シンプルな一体一回のみの弾丸操作。しかも、同じチームに索敵能力を備えた乱射型爆撃機スタンドという完全なる上位互換スタンドまでいる始末。どういうことなんでしょう。
だけど、スタンド能力の大小がその強弱に直結しないのがJOJOという漫画。「史上最弱こそが最も恐ろしい」と叫んだスタンドもいました。ミスタも同じく。このシンプルな武器のみで、強大な敵スタンドを相手に華麗な「暗殺」を繰り広げていくのです。
ということで、暗殺者・ミスタにスポットを当ててみたいと思います。

□新3大 グイード・ミスタの華麗なる暗殺。

第一回目は、「VSサーレー戦」をお送りいたします。
有権者の皆さんに訴えたいのは!(某番組パロ)(以後続かない)
ギャング集団・ブチャラティチームの一員、ミスタは、チーム内で「暗殺」を担当しているということ。
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大金のかかった任務の最中、敵襲に会いなんとか反撃したものの自分たちの情報が相手に漏れてしまったブチャラティチーム。後手に回る前に、素早く反撃に出て追跡者を暗殺することにしたのです。
敵に気付かれる前にあぶり出し、素早く殺すのが暗殺のセオリー。
そこで暗殺担当・ミスタは、敵のいる島に上陸早々…
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即効でバックを取られるのでした。

何やってんだコイツ…
暗殺専門とはなんだったのか。一番やっちゃダメなことやってるじゃないですか…
ちなみにスタンド能力とか関係なく、ただ単に敵のいる場所見誤って、のこのこ敵の前に出てきただけですからね…敵もびっくりしてますからね…

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そして全く気付かないというね…何故窓の中を見ない!背後を確認しない!ミスター!うしろー!本当に暗殺者なんでしょうかコイツは。
開幕からとんでもない大ポカをかましたミスタですが、サーレーサイドも「あまりにもド真ん中にホームランボールが来すぎて逆に打ち損じる」状態でなんとか難を逃れ、逆に攻勢に出るのです。
サーレーのスタンド「クラフト・ワーク」は、物体を停止する能力を持ったスタンド。
これは、「弾丸を撃つ」というミスタとは最悪の相性。他のチームメイトなら、ウィルスで殺したり、絨毯爆撃で圧倒したり、体をバラバラにしたりして勝ち筋を得られるわけですが、小さい点で攻める銃スタンドではそれを無効化されてしまうのです。
…だからこそ暗殺で気付かぬ間に倒す必要あったんですけどねー。
相手側の「遠距離攻撃型スタンドに遠距離での戦いを挑む(近距離型なのに)」といった舐めプレイや、本人とスタンドの機転などもあり、相手に攻め込まれながらなんとか辛勝を収めるのでした。
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この「機転」こそが、他の銃スタンド能力者にはないミスタの長所なのですが、それは暗殺で活かされること無く、相手と対面した状況で活かされるのでした。暗殺者じゃなくファイタータイプじゃねーか、どうなってんだ…
もはや「華麗」も「暗殺」も疑わしくなってきましたが、ミスタの活躍はこれからだ!次回、新3大ミスタの華麗な暗殺その2、「VSプロシュート兄貴編」。
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駄目じゃねーか乞うご期待!!!
(追記)書きました→新3大 グイード・ミスタの華麗な暗殺 第2回 「VSプロシュート兄貴戦」
ミスタVSサーレーは49・50巻に収録。文庫本だと多分32・33巻辺りかと。

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「愛」の衝動と狂気 不死身ラヴァーズ1・2巻


別冊少年マガジン連載。高木ユーナ著。
1人の一途な男の恋愛劇。ただしヒロインは毎回変わる。
作品内の法則はこんな感じ。
①ヒロイン長谷部りのは主人公甲野じゅんの前に現れ、甲野は長谷部に恋をする
②甲野の熱烈な求愛はついに長谷部の心を動かし、2人は結ばれる…と思ったら、その瞬間長谷部は消える
 物理的に消える。唐突に消える。存在自体も周りからの記憶からも消える。理由もわからず消える。
③喪失感に苛まれる甲野の前に、同じ顔、同じ名前の、別の長谷部が現れる
以下無限ループ。
こんな感じで、1・2話周期で甲野と長谷部の初対面から求愛、成就そして喪失が毎エピソード毎ヒロイン描かれるわけです。

出会いと別れ。ある意味では、恋愛モノの一番美味しい要素を凝縮している感じ
例えば恋愛オムニバスというジャンルでは、この「凝縮」が活かされてるものがあります。そしてそれは(世界観・人間関係がクロスオーバーするものはあっても)違う人物を毎回描くことで成立しています。同じカップルのエピソードを何度も描くのはそりゃ通常のラブコメの切り貼りなわけでして。
同主人公同世界観で凝縮したそれを描くには、・主人公がフラれまくったり・別れまくったり・遊びまくったりしなければいけないわけです。ヒロインもその都度変わるわけです。(例として挙げれば男はつらいよの寅さん)

ところが、「消えては現れる」という設定・構造を使うことで、「同じ女性に一途に想いを寄せる男」を描き、「その成就」を切り出し、「唐突な別れ」をぶち込み、その勢いのまま次のエピソードにと繰り返せるのです。
アクロバティックな設定を使うことで、「美味しいとこ取り」しつつ、同一性があるからこその「キャラの想いの積み重なり」とが説得力を持って表現でき、更にキャラの固定によって「読者の思い入れ」が深まる。その良いとこ取りを可能にしたのです。
ここら辺、師匠筋らしい諫山創が一巻の帯にて「革新的な構造を持っている発明的な作品」と評しています。たしかにこの新鮮さには衝撃を受けました。

ただ、「構造の発明」に胡座をかいているだけの作品ではなく。
それの活かし方、それこそがこの作品の白眉なところだと思うのですよ。

繰り返される求愛・成就・喪失、その激動の中で、僕の心を打つのは、「狂おしいほどに純粋で一途な恋心」が一貫して描かれているところなのです
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甲野の求愛は痛々しく、ダサい。
絵柄の粗さ、言葉回しの大げささ、勢いだけで間が抜けてる行動、スタイルから表情から何から何までが、ダサさに拍車をかけています。
ただ、だからこそまっすぐで情熱的で、命がけ。
愚直に一途に「好きだ」って感情をぶつけてきます。
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「長谷部だから」問答無用で好きになる。
ただ、現れる長谷部は、みんな違う女の子。その人となりはわからない。
まず好きになって、近づいていって、どんどん知っていく長谷部の人柄・意思・表情。
甲野の気持ちは青天井で高まっていきます。
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そして、その気持ちの強さ故に、その喪失は痛烈に甲野の心を抉るのです。

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心理描写として、心臓が抜け落ち、切り刻まれるという表現。
粗くて豪快な本作の表現を象徴するな、ベタとアバンギャルドを兼ね備えた強烈なシーンは、スマートさこそ無いものの読んでる身に締め付けるような圧迫感を覚えさせます。

一瞬しか報わえない恋を繰り返し続けてきた甲野ですが、恋することをやめよう・諦めようとは決してしません。
結末が悲劇であれ、そこに至るまでの多幸感、互いにわかりあう喜びが、彼の心を支えて動かしています。
喜び・不安・焦燥・恐怖・喪失感…繰り返されるサイクルの中、甲野はその感情をまざまざと見せつけます。
恋愛感情の原始的な破壊力、そんなものでガンガン殴られていくような感覚です。

もっとも、そこには狂気も孕んではいるのですが…
恋の成就=長谷部の消失、別れ。理由はわからないけど、そういうことらしい。では、長谷部が自分を好きにならなかったら、長谷部は消えないのではないか?自分の愛情が彼女を蝕んでいるのでは?当然その考えもよぎる訳です。
だけれども、甲野は愛することを止めようとはしません。
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「愛するという事が良くわからない」という長谷部が現れた時、甲野は彼女の消失する恐怖は抱えながらも、それ以上に「この素晴らしい愛というものを長谷部に教えてあげたい」と奮闘します。
座右の銘が「ノードキドキノーライフ」な甲野らしい考え方。愛を知ることが、長谷部のためにもなるんだという信念。でも、その結果長谷部が消えてしまうとしても?それが長谷部のためなのか?
そしてついには「長谷部が消えない=自分のことを本気で好きになっていない」という考えに至るのです。
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これはちょっとゾクっとしますよ。あんなに恐れていた長谷部の消失を、起こらない事に違和感を覚える甲野。この先、彼女の喪失を進んで望むようになる?とか考えると、今まで気付いてきた作品の根底をひっくり返しそうな、そんな危うさを、勘ぐってしまいました。
「愛に気付いてください」というエゴで彼女を殺そうとする。そんな狂気の一角に触れた気がしました。

繰り返す喪失に終わりはあるのか、ハッピーエンドは、物語の落とし所はどこにあるのか。革新的であり不条理な物語であるからこそ、着地を決めるのが非常に難儀しそうな印象はあります。ただ、これまで期待を上回るエピソードを見せ続けてきた作品だけに、期待値アゲアゲで楽しみにしていきたいと思います。


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