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エクゾスカル零 1巻

いつにも増してとりとめのないないようなんだけれど。

まず、作者・山口貴由先生の前作、「シグルイ」はドハマリしていた。毎月それ目当てで雑誌を買い、読んでは息を飲み、また次を心待ちにする。その熱量は最終回まで衰えるどころか燃え盛る一方で…


で、壮絶な最終回を読者として迎えた中で、なんというか「燃え尽きた」という感覚があって。
シグルイが、凄すぎて。「それ」の印象が大部分だったチャンピオンREDを、それがなくなった喪失感で読む気が失せてしまって。本命がなくなろうがそれ以外だけで十分他の雑誌より好きなはずなのに、どうしても「かつてシグルイがあった」と思うとテンションが落ちてしまうという。
ドラゴンボール・スラムダンク終わって売上落ちたというジャンプの、読者の気持ちもわかる。

編集部にそういう器具があってか否かはうかがい知れないけれど、大作「シグルイ」完結から間髪入れず新連載「エクゾスカル零」はスタートした。
一読者で喪失感とかほざいちゃうんだから作者はもっとじゃないかと思うんだけど、燃え尽きどころか次の戦いに、ってのがクリエイターって本当に凄いんだなと感心したところでもあって。

しかしまぁ、それが、デビュー作「覚悟のススメ」の続編(正確にはパラレル世界、らしい)というのに戸惑いを覚えて。



大団円に終わった「覚悟のススメ」を弄るのか。
「シグルイ」の後の山口先生の仕事がそれなのか。



みたいなのがつっかえて…結局REDは完全に読むのをやめてしまったし、単行本出ても態度を決めかねていて。
まぁ、本屋でチラッと試し読みしたら、それだけで一気に気になって結局買ったわけですが。好きな漫画家の漫画なんて手癖で描いたものでも欲しがるのがファンなわけで。
で、当然この作者は「手癖で描く」物を出すわけがない。

やっぱすげえなと思った。単純に、圧倒される。結局惹きつけられるわけだ。
物語は1巻では物語世界の提示がなされた程度。




主人公・葉隠覚悟は、『正義を行う者』、平たく言えば「正義の味方」。『牙なき人』の平和を守るため闘っていた。
平和になった=役目は果たしたので、コールドスリープで自分が必要な時代まで眠る。
目覚めたら世界は崩壊していた。自分が闘うべき「悪」ではなく『牙なき人』の手によって。
先に目覚めた、同じく『正義を行う者』と出会う。変わり果てた世界で、自分たちの使命をどう果たすかですれ違い、衝突する。





正義として・悪い奴から・みんなを守る。そういう『シンプルな世界観』は失われている。かつてその世界観で描かれた「覚悟のススメ」は過去のものになってしまうのだ。
過酷な世界で、暴力に染まり異形となったものは「人々を脅かす悪」なのか、「生きようと願った結果」なのか。そんな対立が1巻では提示される。(モヒカンヒャッハーと弱き人を守る拳法家という構図の北斗の拳のアンチテーゼかな、とか適当に思ったけど深く掘り下げられるほどでなく)
覚悟が長い時間を経て、かつて愛した人々と断絶しているというのも重くのしかかる。「正義」という大義だけでなく、身近な者への愛、肉親への断ち切れない情が覚悟を強くしてきたものの筈だった。それはもうない。


それが作者の現在なんだろう。かつての勧善懲悪でなく。救いのないの世界に、闘うはずがなかった者と衝突し、それでも前に進むであろう男の姿を描く。


「かつて」を愛した読者にはつらいものが正直あるのだけれど…
2作がパラレルと宣言されているには少しは救われる思いもある。


で、この先どうなるかは全然わかんないわけで。起きて出会って闘って終わりな1巻だもの。この先どうなるのか、結局この作者にはついていかざるをえないんだなぁと。
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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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