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壮大さを感じさせる物語、その行く末に期待 預言者ピッピ

1巻発売時、やたら熱狂する反応を目にしました。COMIC CUE(Wikipedia)という不定期な雑誌に連載され長く単行本化されず、1巻発売がファンの間では奇跡とも呼ばれていました。
それに釣られて買ってみて、まんまとその熱狂に引き釣りこまれました。ああ、これは凄いと。




自らが産み出したものが化け物になる過程をダイナミックに描いている」というのがファーストインプレッション。

地震予知研究所に所属する科学者、彼が作りだしたのは、地震予知ロボット「ピッピ」。
完璧な地震予知をしていたピッピは、あることをきっかけにその機能を停止します。
インプットされた膨大な情報を地震予知のみに利用していたピッピ。ところが、それとはかけ離れた行動を自発的にとりだす。電脳上に故人の人格を作り上げた。科学者の身内の病気を明らかにした。そして、地震予知に限られている自らの機能の制限解除を要求する。
科学者は危惧する。ピッピは自我を持ったのではないか、ピッピは際限なく知識を求めているのではないか、全知全能のような存在となり、人類を脅かすのではないか…
しかし周りはその声に耳を貸さない。一度手に入れた「完璧な地震予知」という恩恵を手放せないし、難病の究明などピッピから示されたさらなる恩恵から目を背けられない。
科学者の危惧は聞き入られず、制限解除によりどんどん力を得ていくピッピ。そんなピッピに熱狂する世間。それに警戒し続ける科学者…
ついには彼は預言する、『人類の滅亡』を。

この構図、浦沢直樹の「モンスター」や「20世紀少年」に似ているなと。特に後者。自らが産み出した怪物が力を得、世間から受け入れられているのを見て、その裏にある野望を知りながら何もできないでいる主人公のジレンマ。内面のジリジリと世界を滅ぼしてしまうほどのスケールに対するゾクゾクの両立。明かされない先の展開。ワクワクしたでしょう、僕もした、したんだけどなぁ、なんか尻つぼみになんだかなぁな感じで終わったんですよね、20世紀少年って。だから期待してしまうんです、預言者ピッピには、あのゾクゾクの先の「見たこともない結末」を見せてくれるんじゃないかって。
そう、僕が見たいのは、途中のワクワク感も大事なんだけど、それを包み込んで作り上げられた「結末」なんですよ。
1巻発売、続巻不透明という状況は、変な結論見せられるより「壮大な世界を感じさせる永遠の未完結作」でもいいんじゃないかと思いもしました。
しかし、1巻発売すら奇跡と言われたのですが、それからまた4年、描きおろしを含んだ待望の2巻が発売されました。これは、結末まで期待していいってことなんでしょうか。


まだたった2巻、ストーリーまだ全体図は見えず、謎は深まるばかり。
科学で示された終焉という感じの1巻でしたが、2巻では悪魔とか霊とかそういう感じの「人間世界とは違う次元の存在」みたいなものが示されます。この先起こる重大な出来事を強く確信させる一方、拍子抜けした所もあります。そういう存在が出てくることで、科学の申し子・ピッピの存在がやや矮小化されたような気もしまして。前巻で衝撃的だったピッピの預言も、人外的な何かが出たことであやふやになったりもしました。
先が見えないが故に惹きつけたピッピの預言、時間軸が進み結果が出る中でそのインパクトは薄れていくやも知れません。ですが、その想像を上回るものを見せて欲しいと願っています。
1巻2巻で評価する物語じゃない、と思いたいです。この先を見たい。期待しています。

預言者ピッピ 1巻 地下沢中也 イースト・プレス - クレイジーワールド  ~漫画レビューまとめ~
ほんよみの森: 未来がぼくをさらいにくる ~地下沢中也「預言者ピッピ」2巻
『預言者ピッピ』の2巻が出てますね…。 - 今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
コミックナタリー - 「預言者ピッピ」4年振り新巻発売、84ページ描き下ろし
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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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