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極黒のブリュンヒルデ1巻 忘れえぬ幼馴染と瓜二つの少女との出会いから物語は始まる

岡本倫の新作「極黒のブリュンヒルデ」。週刊ヤングジャンプ連載。
開始1ページ目から「少年が横たわる少女の胸にナイフを突き刺す」というエグいプロローグで幕を開ける。背景には荒廃した街並みが広がっている、世界規模での災難が降りかかったのだろう。おそらくこの物語の登場人物に訪れる、そう遠くない未来図。何がどうしてこうなったかは現時点ではわからないけれど、この少年と少女の出会いから物語は動き出す。

主人公による回想が始まる。
彼には大好きだった幼馴染の少女がいた。
彼女を自分が原因の事故で死なせてしまう。

彼がいかに苦悩し、後悔の念を引きずってきたかは、彼自身の率直な言葉によって語られる。
ある程度淡々と、あっさりと。(ここら辺は、回想を最小限に抑え、その後の少女との出会いと物語の導入部までを第一話に詰め込むための必要な省略であろう。こういう演出が巧みだと感じる、第一話から物語に引きこまれたので)
言葉でそう語られれば、そうなのだろうというのは思う。ただ、その重みまでは、はかれない。
ただ、流れる時間は誰にでも共通だ。それは読んでいる身にその重さがずっしりと伝わる。
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死んでしまった愛しい少女との繋がりをなんでもいいから掴もうと、生前の彼女の言葉を元に宇宙にそれを求める少年。
その次のページをめくると、成長した彼が幼い頃と同じように天体望遠鏡を覗くシーンが描かれる。
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空を見たってなにかがあるわけでなく、それでも彼女との糸を見つけたくてすがる。それをずっと続けてきたのだ。彼の体躯の成長が、覗き見る天体望遠鏡の進歩が、彼女を片時も忘れられずに生きてきた時間の重みを否応なく理解させる。

時間軸は現在に。主人公村上良太は、名前も忘れてしまった幼馴染クロネコとよく似た転校生黒羽寧子と出会う。
幼馴染の面影を重ねながら彼女と関わっていく中で、彼女とその仲間たちが直面している数奇で残酷な境遇に足を突っ込むこととなる。知れば知るほど引き返せなくなるどん底に落とされるような感覚は読む手を止めさせない。

彼女たちの悲劇を目の当たりにして、何とかしよう奮闘するのは人道的な意識か、なりゆきで命を救われたことに対する恩に報いるためか。それもあるだろうけど、結局単純なことで、「気になる女の子に何とかしてあげたい」という男としての率直なサガ。好きだった女の子に似てる=タイプどストライク=気になる、なわけだ。

自らを「魔法少女」と称し超常的な力を操れる寧子たち。彼女らを追う組織には、彼女たち以上の魔法少女が存在する。力はあってもどこか抜けている彼女たちを指揮する頭の切れる良太。初っ端から窮鼠な状況をなんとか打開しようと策を巡らす。

失ってしまったクロネコへの想い、今いる寧子への献身、そんな良太の姿が描かれる度に、「明示されている未来」が頭から離れず重くのしかかる。
良太は寧子を憎み、彼女を殺そうと刃を向けるのだ。
そして、「組織から逃げる少女たち」という、言ってしまえば個人に限られている危機は、枠を超え、世界規模での破滅に繋がっていく。
現状は過酷、だけどこの先は更なる凄惨が待ち構えているんだろう。
意思や行動によって変更される未来予知のように、そんな行く末もなんとか吹き飛ばしてほしい。
・他サイト感想など
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極黒のブリュンヒルデ - 週刊ヤングジャンプ公式サイト試し読みあり
集英社 週刊ヤングジャンプ公式サイト - Web YOUNG JUMP第1話試し読み。単行本を持っている人も最初のページがカラーで衆力されているので読んでみるのオススメ

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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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