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ぬいぐるみパパの発明品で村は大騒ぎ はずんで!パパモッコ1・2巻

山本ルンルンはずんで!パパモッコ単行本が発売されました。1・2巻同時発売。

この漫画、今まで存在は知っていたのですが、今回の単行本化で初めて読めたのです。
というのも連載媒介は朝日小学生新聞、中々読むのが難しい媒体です。
久しぶりに朝日~連載の新作が読める!と期待のハードル上げまくりましたが、これが素晴らしかったんですよ、ハードルなんてはるかに越えていきました。
まず画面から来るパワーに圧倒されます。
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元々、シンプル目な線に多彩な色合いのオシャレでキュートな絵柄は特徴でした。
それに比べて今作では躍動感とコミカルさが色濃くなったような。
作者の変化・進化なのか、作品ごとの違いなのかは分かりませんが、今作の絵、今までに増して好きだなーと。

双子の少女イチコ(↑左のお団子頭)とニコ(↑右のピンク髪)と、発明家の父の3人家族。
ある日の事故をきっかけに、お父さんは死んだ母が残したぬいぐるみ、モッコの姿になってしまいます。
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一家の大事件にもこの笑顔である。
ぬいぐるみになったのに割と平然としてるパパも娘たちもなんか肝が座ってるよなーと。
他作品なら元の体に戻るために国家の兵器として戦う某錬金術士みたいになるじゃないですか。
なんかもう戻る気もなさそうですし。

ぬいぐるみ云々はただの設定だろうからそこを深読みしても詮無きこととは思いますが、こういう「どうしようもない出来事が起こったとしても、あるがままを受け入れる」ってのが作品の哲学として一貫していて、それの一環のようにも思えるのですよ。韻を踏みました。

「パパの凄い発明品で色んなことができる」というのが物語の筋というかとっかかりというか。
ですが、発明品が微妙に絶妙に万能じゃないです。
誰かが問題にぶち当たって、それを発明品がなんとかしてくれるのですが、そこからもう一捻りといいますか。
発明品という特効薬はないんだ、結局自分たちで解決していくしかないんだなって。
それが優しさだったり、意志だったり、努力だったり。
「目の前の問題」の奥にある、「本当に大事なものはなんだろう?」、そこに切り込んでいく物語です。
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惚れた女性を応援しようとモッコ博士の発明品を使ったイチコたちの担任の先生、スピンドル先生
堅物な印象だった彼が、建前と本音・潔癖さと独占欲、感情に揺れて右往左往する姿は新鮮でしたが、そこからもう一歩。
「本当に彼女のためになることって、なんなんだろう」と、思い直すのです。
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これ=発明品が必要ない、ひいては彼女に自分は必要ではない。
それでも彼女のために行動をした。彼女のためになっただろう、それで満足。
そこに至るまでの過程が良いのですよ。
人間味あふれるダサさを出し続けてきた後で、かっこいい見栄で締める。
こういったキャラの人間性が濃厚に描かれていて、それが作品世界にどっぷりと浸からせるのです。

決して「強欲者が罰を受ける」的な教訓めいたはないとして発明品が使われるわけではないのです。
「あんなこといいなできたらいいな」とはちょっと一線引いて、実は既に「すばらしい日々だ」ったってことに気付く、そのきっかけにお父さんの発明品がなっているんだなと。

日常を前向きに捉えよう、そんな意思を感じるのが、亡くなった母親に関する描写です。
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「お母さんの思い出」は、作中に頻出するのですが、「楽しかった素敵な思い出」として描かれています。喪失を嘆き悲しみにくれるような描写はありません。
家族間の深い愛情が色濃く描かれている分、その喪失は深い悲しみを伴ったことは想像に難くありません。
ですが、そうした悲しみを表に出さず、母が残してくれた思いを今も大事に生きている。
そんな、とても優しい物語だなと思うのでした。

Amazonでは現在新品は売り切れ&書店でも見つけにくい(入荷も多くはないみたいですし、漫画専用レーベルじゃないので他の新刊のようには見つけにくい)ようですので、気になった方は是非とも近くの書店に問い合わせていただきたい。
朝日小学生新聞の山本ルンルン作品は中々単行本になりにくいのです。フルカラーなのもコスト的にネックになっているのか、2007年を最後に単行本は出ず、久方ぶりの単行本発売となりました。アニメ化もした代表作・マシュマロ通信ですら、単行本の刊行が途中でストップし、今年になって復刊ドットコムにてやっとすべて単行本化されたのでした。
『山本ルンルンの「マシュマロ通信」番外編:『The Marshmallow Times』(山本ルンルン)』 販売ページ
『more more マシュマロ通信(山本ルンルン)』 販売ページ
『bye bye マシュマロ通信(山本ルンルン)』 販売ページ

クレイジーワールド2nd ずっと待ってた続巻 ワンモアマシュマロ通信
一部作品は既に入手困難だったり。
絞り込み検索 - 電子書籍・コミックはeBookJapan
マシュマロ通信の既刊はAmazonのKindleでも発売されています。

この記事を読んでくれた一にもし手をとってもらえれば、それは続刊が刊行される一助になると思います。よろしくです。
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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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