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戦略VS天才 傲慢VS天然 高飛車VS無垢 はねバド! 3巻


good!アフタヌーン連載、濱田浩輔作。

無垢で、幼稚で、危うくて、残酷で、圧倒的。
才能にあふれる少女、羽咲綾乃が主人公の高校女子バドミントン漫画。

3巻で初登場の綾乃の自称ライバル・芹が谷薫子が良いキャラしてました。
  • 洞察力と戦略で勝負するタイプ。
  • それを支える精神力と努力。
  • 派手な容姿、高飛車な態度、あふれる自信。
一方の綾乃は、才能ありきで、精神力が弱く、地味で、オドオドしています。
そんな対をなす存在で、両者が引き立つなぁと。

インターハイ個人予選で早くも対峙する2人。
早速トラッシュトークを仕掛ける薫子。
ハンカチを綾乃に渡してこの一言。

負けた後涙を拭くのに必要でしょ…?

薫子の高飛車さが端的に現れています。
それを受けて綾乃は意図せず煽り返すのでした。

大丈夫!薫子ちゃんをボコボコにする為に練習してきたから
ワックワクが止まらないよぉ

これ、意趣返しでも煽りでもなく素で言ってます。そこが綾乃の特異性。
「心配してくれてるんだ、でも私が勝つから大丈夫だよ」そう言わんばかり。
「勝つぞ」という自信というより「勝つものだ」という確信でしょうか。
この反応を見ると、薫子の高飛車な発言も
強敵に対し自身を奮い立たせるという意思を感じさせられます。

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対峙する2人の表情、特に「目」が対照的。
相手を敵意丸出しで睨みつける薫子。
綾乃への対抗意識もあるでしょうが、
「対戦相手がどう動くか」を研究し対策するのが彼女のプレイスタイルのため、
「隅々まで分析してやろう」という意思がそこに現れています
一方の綾乃。
前ページの「爛々とした表情」から、「感情を排した無の境地」に。
綾乃にとっても薫子は因縁のある相手なのですが、
試合に当たってそれを微塵も見せず。
心を読むかの如く行動を先取りし、
反射だけで相手を組み伏せるようなプレイスタイル。
そこにもはや意思は存在しないかのようです

この取っ付きにくい、感情移入しづらい天才少女を
主人公に据えるってのがスポーツ漫画としての今作の特異性です。
爽やか格闘少女をラスボスに据え、彼女の充実を許せない
歪んだ格闘少女が主人公の漫画「鉄風」と同じ雑誌なのが興味深いです。
「歪み」に対するアプローチに独自性を感じる雑誌です。

あと語る上で欠かせないのが、少女たちの肉感。
彼女たちは真面目にスポーツに打ち込んでいるんですが、
端々が非常にあざとくエロいんですよ。
柔らかく零れ落ちそうな胸、引き締まった脚、
いかがわしい構図、肉体を強調させる競技服…
物語に「挿入する」のではなく「溶けこませる」、このサービスカットのすばらしさ。
週刊少年ジャンプで「パジャマな彼女。」を連載していた
作者のポテンシャルがここで活きています。

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こういうちょっとした1コマ。他県のライバル校なのですが、
「片方だけハイレグ」という狂ったデザインのユニフォーム、
あざとエロくて大正義ですわ。

最後に3巻で一番好きなシーン。
綾乃を指導する立花健太郎に惚れていた薫子。
試合直前に、この後のデートの約束にこぎつけるも、
色に浮かれてしていて大丈夫かと指摘されます。
そこで薫子はこう返すのです。

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「スイッチを入れる」っていうベタなシーンですが、
バドミントンにかける情熱と少女らしい純情が入り混じり、
どちらも妥協せず追い求める貪欲な意思、
そんな薫子が魅力的でした。

はねバド!/濱田浩輔 1stラリー「幼馴染みの羽咲綾乃です」 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ試し読み
マンガとかラノベ等の感想ブログ 他校のライバルも登場し、インターハイ予選開始!!「はねバド!」 3巻 感想

この鋭角な切り込みはなんだろうか。水泳選手かと思ったわ。バドミントンは脚を大きく開いてシャトルを拾うことがよくあるというのに、ずれたら大事件だぞ。

大事件、起こるといいですね!
綾乃の過去とインターハイ「はねバド!」3巻 | フラン☆Skin
はねバド! 3巻 - KONの徒然日記 - Yahoo!ブログ
はねバド!3巻 「迫力ある試合描写、女の子の魅力など色々詰まってて濃い満足度」 - アキバBlog

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

乙女はループものの狂気を見るか? 片隅乙女ワンスモア 1巻


伊藤正臣作。コミックバース連載。
片隅乙女ワンスモア 立ち読みページ - YONDEMILL
試し読みの第一話から惹きつけられました。
かつて命を救った見知らぬ少年を想い続けていた浦島しじみ
うろ覚えの命の恩人への恩義を忘れずにいた亀田竜之介
少女の淡く不器用な一夏の恋は儚くも切なく散ります。
そこから急転直下、託される世界の(町だけど)命運、背負った宿命。
そして再び恋物語。
「成功するまで再ゲーム」の終わらない夏休み

いわゆるループものです。
ド定番の設定ですが、「そっちに行くのか!」と驚きました。
というのも、ループものは、その構造上おぞましいものとなりえるから。
「事実を一方だけ無にする」という行為は、重く残酷です。
第一話の、この儚くも美しい恋物語を、無かった事にしてしまうのかと。

時をかけるしじみにとって、ループする時間は蓄積されます。
龍之介と過ごした想い出も、積み重なっていきます
繰り返す度に彼を知り、想いは深まるでしょう。

ですが龍之介に積み重ねがあるわけなく。
少女との一夏は彼に想い出を与えるでしょうが、
時間を戻せばなかった事に
ループの度に出会うのは、初対面当然の一少女に過ぎず。

想いはしじみにだけ一方的に積み重なり、
片想いを更に偏重させます。
一方的に想いを重ねた結果、その愛情に狂気をはらむというのは、
ループものの定番でもあり。
「常に最善手が打てる」というのは、もはや全能であり、
普通の人間とはかけ離れてしまうからです。

今は、しじみの不器用で鈍感な性格のため、
そういう「おぞましさ」は現れていません。
四苦八苦する普通の恋する乙女。
ただ、3度目の夏、龍之介との出会いと自己紹介を
簡潔にこなせたことに喜ぶしじみに、
「ループものの狂気」をふと感じてしまうのでした。

物語は田舎の町を舞台にした、牧歌的でノスタルジックな物語です。
「ループものの狂気」なんて我ながら穿った見方というか、
少なくとも現状の、作品の主題とは離れた見方と思います

ですが、1巻の最後にちょっと、それを思わせる描写が。
玉手箱=町の滅びの鍵となる道具が、
海底に無数に放置され朽ち果てている不気味な風景。
そこには確かに、これまで何度も繰り返し、
そして消滅させられた時間・想い・存在があったんだ。
そしてそれは無くなってしまったんだと。
そんな、物語世界の仄暗さの一端を思わせたのでした



他サイト感想記事
雑食商店街3373番地:町の命運は、ひとつの恋に委ねられた。 『片隅乙女ワンスモア』1巻(伊藤正臣)

コンプレックスを抱えた地味少女がその殻を打ち破っていく、これは乙女の意地の物語。不思議に素敵な恋の物語なのです。

伊藤正臣『片隅乙女ワンスモア』|そのスピードで

いわゆる「タイムリープもの/ループもの」SFを軸にすえつつ、
「おとぎ話」のファンタジーで重層化し、「ご当地もの」の海岸風景で読者をひきこむ。
入念に練りあげたプロットだと、以上の要約でつたわったろうか。

現実に立ち向かうファンタジー作品 はずんで!パパモッコ 3・4巻


朝日小学生新聞連載。山本ルンルン作。
続巻出ました。このまま連載分が全て単行本化されると良いなぁ。
今回も珠玉のエピソードが詰まっていました。

ピアノの発表会に挑む内気な少年ナイロン
発明家のモッコ博士の協力を得て特訓するものの、
あがり症を克服するには至らず。
そこで博士から渡されたのは「うんとリラックスできるキャンディー」
問題を一発で解決できる物ですが、当の博士は乗り気でなく。

できるだけ飲まないでくれたらうれしいモッコねえ

発表会に挑む他の子達は、発明品なしに臨んでいる子ばかり。
緊張しながらも挑もうとする級友の姿を見て、
自分も勇気を出そうと決意したナイロン。
発明品に頼らない演奏は、実力を出し切れないものとなりました。
それでも、つまづきながら進む姿は美しかったです。

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普段は彼にきつく当たる姉のジョーゼットが、
弱気に向き合い成長した姿を見て認めたように微笑むシーンはジンときます。

園芸部の少年リベットの悩みの種は、花の咲かない裏庭の木。
原因を探ろうと四苦八苦している彼のために、
博士の娘ニコが持ってきたのは、植物の気持ちがわかる発明品。
ところが彼はその申し出を断ります。

気持ちはうれしいけど
僕…発明品に頼りたくないんだ…

自分たちの力で原因を探って、花を咲かせたい。
そんな彼の願いが叶った時、発明品は木の声を届けるのでした。

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言葉が通じない相手の声を聞こうとしたリベット。
その気持ちが通じたからこその、「ありがとう」。

モッコ博士の不思議な発明品は、不可能を可能にしてくれます。
ですが、万能の特効薬とはなりません。
「夢を叶える発明品」が作品の基本にありながら、
「現実に立ち向かうこと」の尊さをテーマに描いています。

大事なのは、勇気だったり、努力だったり、思いやりだったり。
まるで、発明品のない僕らでも、
なんとかなると勇気づけてくれているかのような。

誠実さと優しさが詰まった物語です。


クレイジーワールド2nd ぬいぐるみパパの発明品で村は大騒ぎ はずんで!パパモッコ1・2巻
『はずんで!パパモッコ』第3巻・第4巻 山本ルンルン: Lエルトセヴン7 第2ステージ

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ロジカルと情熱のあいだ そこをなんとか 9巻

メロディ連載。麻生みこと作。元キャバ嬢の弁護士奮闘劇。

元同僚の先輩弁護士、東海林弘明からの仕事の指名。
おめかしをする改世楽子に感じる女心。

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普段からしてるであろう身支度も、殊更強調されると、
「これから会う人を意識してるのかな」って印象になるわけで。

でもそこに恋心は、本人の中で自覚としては存在せず。
無意識の萌芽のような。
ノリはややチャラい彼女ですが、恋に浮かれる性分でなく。
あくまでも仕事相手であり、第一に優先するのは依頼者。
根底のプロ意識が垣間見えます。

そんな彼女が「いつもより目がパッチリ」と気付く、
東海林の現同僚で元恋人の中道志織
かつては仲がこじれながら、今では同志として近しい仲。
今でも意識していても、それを縮める行動には中々移れず。
想い人である以前に、仕事仲間。
楽子以上のプロ意識で毅然として接しており、
その関係性に尊さを感じさせながら
恋愛には障害になっているのかなとも。


今作の弁護士たちは、感情に動かされることはあろうとも、
それに溺れ浸る事はありません。
一方で依頼者たちは感情に揺れ惑います。
情熱だったり、愛情だったり、不信感だったり、
時に法から外れ、見放されることもあります。
その事情を慮り感情に向き合いながら、
法が彼らの拠り所になるようにロジカルに対処していきます。
その理路整然とした美しさに惹かれながらも、
一方でその中でふと見せる感情の機微が、
激情とはまた違った形で琴線を刺激しまして。


依頼人の利益のために東海林にも頼れず1人奔走し、
危ない橋に足元を救われた楽子を、
すんでの所で救ったのが東海林。

ドラマチックなトラブルでの吊り橋効果も相まってか。
普段子供扱いされている東海林からの、
「女子扱い」に心が揺れて

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しかしまぁ、チョれええ!!
普段ぞんざいに扱ってて、ちょっと女子扱いしただけで、これとか!
もう実質陥落済みの楽子さんなんですが、
普通のフォローでここまで感激するとか。
東海林先生はもうちょっと普段から彼女に愛情注いでやっても良いと思う。
女子扱いくらいいつでもしてあげて。
逆に普段どんだけ与えられてないんだっつー話ですわ。
「女子扱いしない」ってことは気心知れている証左でもあるかもですけれど。
先輩後輩の遠慮のない気楽な距離感。
それに慣れて心地よくても「女子扱い」はまた別格なのかなと。


しかし、今巻ラスト3ページだけ登場し、
いつものように楽子に粉をかけるもスルーされ、
挙句東海林ageのダシにされる、
楽子に片想いの同期の弁護士、赤星光貴
当て馬っぷりは光るものがありました。

東海林と同じ事言ってもなびかれることはなく、
楽子は「東海林の言葉を思い出し」心を揺らす
そしてそんな彼女を見て「脈あり」と勘違いする赤星。
残念ながら既にご臨終なのでありました

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効いてない、効いてないよ!
こんな残酷な単行本の終わり方があっていいのか。
どうでもいい男の前でも好きな男の夢を見ているわけですよ。
女は海ですよ。
今作で一番恋に頑張っているのが彼なのに…
現実は残酷。ヘタレツンデレに勝機はなく慈悲もない。


あと余談ですが。恋愛感情が複雑に絡みながら、
ロジカルな行動原理を取るメイン4人。
このバランスでこのまま行くのかなとも思いながら、
それまでの登場人物たちの対人関係が一気に崩れ、
そこから再構築をしエンディングに至るという流れが、
麻生みこと作品には度々起こります

そのダイナミズムが今作で怒ったら一体どうなるのか。
気の早い話ですが、今から期待と不安が入り混じります。
今作はどのような方向に進むのか。
麻生作品最長連載も見えてきて、
そろそろ結末が迫っているのかも、と考えたり。

今週の夕空のクライフイズムは太ももパラダイス

こんばんは、「雨宮雨の太もも大好き」ナデガタです。
いやぁ、今週のクライフイズム、読みました?え?読めよおい。
なんつーか、太ももフェスティバル、でしたね。
「練習試合」というターニングポイントを過ぎた後のお遊び回。
普段はサッカーに励む部員たちは、「雨ちゃんの太もも語り」に情熱を注ぎます。
力強さ、みずみずしさ、質感…身近に接する彼らから語られる事で、
紙の上に描かれた太ももに、更に濃い魂が注がれるのです。
必然的に画面を彩る雨ちゃんの太ももラッシュ。

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「むにっ」
そう、こんな定番の擬態語ですら、
最早「雨ちゃんの太ももを指す言葉なのだな」って、なります。

そんな野郎共を見た雨ちゃんのリアクションがこれまた可愛い。
デリカシーの無さを怒るでもなく、馬鹿な男子にちょっと呆れるみたいな。
でも、太ももが太いの、本人は気にしてるみたいで。

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こんな仕草が、やけに可愛い。

今週号はセンターカラーなのですが、その表紙絵の太ももがこれまた素晴らしく。
今月末に7巻が出ますが、このイラストも収録されるといいなぁ。
そうでない場合は今週のスピリッツは永久保存版ですわ。



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ジャンル : アニメ・コミック

矢沢和成・打倒龍への燃える闘志 BE BLUES! 15巻


週刊少年サンデー連載。田中モトユキ作。
~これまでの記事~
生意気後輩、デレる BE BLUES! 8巻
一条龍に魅せられ、チームを変えた男・宮崎隼斗 BE BLUES!中学編を振り返って
問題児・桜庭 大活躍 BE BLUES!13巻
~14・15巻のあらすじ~
  • 謹慎中の鍛錬が認められ、サッカー部に復帰した一条龍青梅優人。どさくさ紛れに復帰する桜庭巧美
  • 武蒼高校サッカー部はインターハイ予選で惜敗。一年生キーパー渡辺健太がレギュラーをほぼ掴む。
  • 地獄の夏合宿突入。
  • 【悲報】諸星美起也、成長する【あんなに可愛かったのに】
  • 青梅優希の肉欲ストレッチ


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これは性的すぎるでしょ…この乳を!押し付けたり!してやがる!
全く意に介さない龍ちゃんに、妹と幼なじみの情事を平然と見守る優人。なんだこいつら!
肉欲ストレッチは14巻収録ですが、今回は15巻の話です。

ということで15巻からサッカー部は夏合宿に突入、レギュラー組以外は学校でのハードなトレーニングの日々。
今まであまり目立たなかったキャラにどんどんスポットが当てられていきます。
優男の印象があった石峰コーチがガシガシ鍛えさせるスパルタ指導だったり、
2年の水島恒明(コーメイ先輩)が龍たち1年と距離を縮めたり、
部内で困ったちゃんっぷりが定着した桜庭に前田順という従順そうな友人ができたり。

その中でも、事あるごとに龍に対抗意識を燃やす矢沢和成が一番印象的でした。

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矢沢と龍、色々と対照的。
中学時代の実績がほぼない龍と、マリノスJrユース出身の矢沢。
ビッグマウスの龍と、野心は内に秘める矢沢。(今回コーメイ先輩とのやりとりで初めて部内で表にしました。)
地元埼玉で小学校時代に名を馳せ今でもそれで一目置かれる龍と、県外出身の矢沢。
チーム戦略に合わせようとする矢沢と、自分のサッカー観を信じ周りにも広めようとする龍。
入部早々トップチームに抜擢された龍と、Bチームから虎視眈々とトップを狙う矢沢。
これらの違いが、ことごとく矢沢には面白くない。龍に対して対抗意識を燃やすのでした。
これまでもちょくちょく描かれてはいましたが、合宿の緊密さがそれを加速させます。

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Jrユースに所属していたものの、ユースに昇格できず、地元を離れ武蒼高校サッカー部に進んだ矢沢。
彼には、レベルの高い環境でサッカーをしてきたプライドと、結果を出せなかった焦燥感があります。
それでもいつかは日本代表になりたい、その意志があるからこその強気な態度。
入部早々にマッチアップした部内屈指の実力者橘玲音に対しても果敢に挑む、向上心と野心の塊のような男。
そしてそれは龍と似通っている。サッカーに対する姿勢は通じるものがあるのですよ。
正反対だから反発するんじゃなくて、近親憎悪から来る対抗心なのかな、と。

そんな2人の関係ですが、やはり合宿とは互いの距離が近くなるものでして。
それまで距離感があった龍に対し、積極的に絡むようになっていきます。
龍の別メニューにわざわざ付き合ったり、居残り練習にも付き合ったり。
彼にとってはそれも対抗の1つなのでしょうが、なんつーかデレたのかなと。
龍の事を認めたのかなと、そんな風に思ったのでした。
基本的にこの漫画、みんな龍ちゃん大好きですからね。みんなデレてきてますからね。最後の砦は桜庭。

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桜庭みたいな険悪な悪感情でなく、アスリート同士のエゴとエゴのぶつかり合いは熱いものがあります
16巻から始まる練習試合は、紙面ではちょうど終わりました。
龍と矢沢のホットラインは武蒼高校サッカー部の未来を予感させるものでした。
一度陰りながらも復活した龍の高校サッカーが、この先更に花開くことを期待しています。

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ジャンル : アニメ・コミック

旦那が何を言っているかわからない件に出てくる過去作キャラ

さて、前回は、旦那が何を言っているかわからない件の登場人物に、作者の過去作ピーチボーイリバーサイドゆかりのものが多いという話をしました。
今回は、作中のちょい役&ピーチボーイ以外の作品からのキャラを紹介します。

滅子先輩

滅子仕事先

カオルの高校時代の先輩であり三木の親戚である明子、通称滅子
ピーチボーイ~世界では、最強の鬼神・滅神鬼 歳浦滅子として登場、
戦闘力14億の14億乗とか言うふざけた数字を引っさげて、
最強の矛同士によるチャンバラの如くなカオスな状況の中盤以降の物語を動かします。

ピーチボーイ~世界からみた並行宇宙である、地球に生まれ育った前世の記憶を持ち、
自分の故郷に帰るというささやかな夢を持つ彼女。
46億年前の彼女の夢が叶ったのが、現在日本に暮らす今の姿なのでしょうか。
そして、もうひとつのささやかな願いであったダイエットなわけですが、
時を経て作品を経るごとに膨張していく姿は「願いの代償」を思わせずにはいられないのでありました。

そんな彼女の高校時代が描かれているのが、今月発売のレックス連載滅子に夜露死苦なわけです。


腹の太ましさにご注目なわけであります。

ザギゴ

カオルの勤め先の主任。マスコットみたいなシンプルなフォルム。
ピーチボーイ~では鬼神・ザギゴとして登場。こんなナリして強キャラなのです。
人との共存を目指すジュセリノの前に立ちはだかります。
前世からの因縁を持ち物語の核に関わる重要キャラなわけですが、
その愛くるしいルックスとのギャップが常につきまといます。

遊鬼旦那
旦那世界では人気ロックバンドのボーカル。
ピーチボーイ~では、「かっこいい」を追求し続ける高鬼、遊鬼
実力に似合わぬビッグマウスが道化のようでありながら、その芯の強さが周りを動かす力になる、そんな人徳の持ち主。

ドメニカ


ロクサナ
ピーチボーイ~にて主人公たちが立ち寄るレジェディア王国の王女ドメニカと王国軍連隊長ロクサナ
王国を襲う悲劇に翻弄され引き裂かれる2人ですが、
旦那~世界では同じ喫茶店に勤め、平和な時を仲良く過ごしています。

キャロット旦那

カオルの母校に遊びに行った際にすれ違った女子高生。
彼女はピーチボーイ~の主人公一行の1人、キャロット
かつて高鬼・眼鬼でしたが、鬼の力を失い、なし崩し的に主人公たちとともに旅することに。
彼女もまた鬼と人との共存というテーマに深く関わっていく存在です。

田中さん

ピーチボーイ~とは別の過去作からもキャラが登場しています。
カオルの友人田中さんとその夫山田の別姓夫婦。
その由来は屋上の女というウェブ掲載の漫画です。
不思議な空気を漂わす少女と少年の会話劇から物語は奇怪な転換をします。
良く言えば多彩で、悪く言えば実験的で。
作品に漂う物淋しげで謎めいた空気は、作風の広さの証左といえます。

rabuta.png
ウェブ漫画ラブタの主人公、堀内春人後藤地久留芽
ぶっきらぼうなヤンキーにベタボレのお嬢様というベタ甘な学園ラブコメです。

2年後が舞台の旦那~では、旦那夫婦の近所に住む堀内夫婦として登場します。卒業即結婚した感じなのでしょう。
時系列的に旦那より春人の方が若いはずですが、貫禄のためか「堀内の旦那」と呼ばれています。
ちなみにラブタでも、滅子が登場していたり、遊鬼がバンドマンとして画面の片隅にいたり
ゲーセンの景品がピーチボーイ~キャラだったりと、作者の愛着がうかがい知れます。

今回は旦那~と過去作に絞りましたが、作品間の繋がりが見えてくることは
クール教作品を楽しむ上で良い材料になるかと思います。
他にもホロビグラフの先輩が小森さんの根岸姉だったり、ぱらのいあけーじの水木がピーチボーイの水鬼だったり、
メイドラゴンの小林さんの勤め先がおじょじょじょの地獄巡りさんの所だったりと、
例を上げればキリがありません。
同時連載が多く全てを追いづらいというのはありますが、今後は単行本も順次出ると思われますので、
作品を知るごとに出会える面白さがあると思います。

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ジャンル : アニメ・コミック

クール教信者・新都社投稿時代の代表作 ビーチボーイリバーサイド

さて、旦那が何を言っているかわからない件にプロトタイプといえる作品があるという話は前回しました。
メインキャラである旦那カオル 新ジャンル「回転寿司屋のバイトのVIPPER」に出ていたキャラ。
では、他のキャラはどうなんだろうとなった時、作者のインタビューで語られていました。

友人キャラを誰か出そうとしたときに、適当に過去作から引っ張りました。

第40回 クール教信者先生インタビュー【旦那が何を言っているかわからない件/小森さんは断れない!etc……】 | 東京マンガラボ

その過去作とはなんだろうと色々読んでみて行き着いたのがピーチボーイリバーサイド
2008年からウェブコミックサイト新都社で連載開始され現在未完の本作。これが結構なスケールなんですよ。

まず物語のスケールがデカい。
人類に仇なす存在・鬼に狙われた国の姫と、鬼を倒す能力を持つ少年の出会いから始まり、
鬼の脅威に立ち向かいながら「人と異業種との和解・共存」を目指し少女が旅をする物語。
冒険譚であり異能力バトルアクションでありお色気要素もありと、ファンタジー漫画のツボを抑えていますが、
個人制作故の自由さからか、無軌道な展開の連続で、物語は進むごとにどんどんカオスに
種族間対立だけでも難しい問題なのですが、それだけにとどまらず。
亜人・魔女・鬼神・天使・魔王・神その他、世界のパワーバランスを崩すレベルの存在がバシバシ出て物語に絡みまくり、
膨大な年数と規模で絡んだ因縁・運命・意思の糸が、まるで無軌道に飛び回り、これを強引なまでの腕力でまとめ上げ、
謎が明かされる度に世界の像が見えてくるその感覚はグッとくるし、疲れるし、圧倒されるし、わけわからないです
本筋から離れて挿入される過剰なサービスシーンやサイドストーリーとして展開されるサブキャラのエピソード、
セルフスピンオフなどの「遊んでる感」もいかにも個人制作っぽい感じであり中々に高カロリー。

この無軌道さも魅力に感じるほど本作に読み込んでしまうのは、作品の軸がしっかりと固まっているから。
人と鬼。種としての対立と個人的復讐心。差別意識と相互理解。個人と国家・組織。
相対する価値観でぶつかり傷つけ血を流しながら、それぞれが信じる道を進む、物語のダイナミズムにグッときます。

物語のスケールがでかいだけあって、物理的な分量も膨大。
最初は1話10ページほどだったんですが、途中から1話50~100ページ位になって。それが現在90話。
全体だと3000~5000ページくらいかな?少なくとも単行本換算15巻分位は最低あるのです。
ラフな絵柄なのが殆どとはいえ、個人制作でこれは凄いですわ。

ちなみに新都社投稿作品、これだけじゃないです。
新都社裏サイト - クール教信者
多数の作品リンクあり。現在の商業連載8作の量産力はこの時代から既に培われていたのですね。

さて、ここまでは前説なわけでして。
今回の記事は、あくまでピーチボーイリバーサイドのキャラが旦那~に流用されている、というのが要旨。
そちらの話に移りましょう。

そもそもクール教信者の作品は、回転寿司→旦那だけに留まらず、
各作品の世界観・キャラが共通しているものが多いです。
作者のツイートでもそれ提示されていました。



新都社作品も商業誌作品も、時間軸が近かったり学校が同じだったりと同じ世界観であることが伺えます。
その中で、「46億年前」と浮いてる作品が一つ、それがピーチボーイリバーサイド。
要するにパラレルワールド。キャラは同じだけど世界観は違うってやつです。

カオルの友人、樹瀬リノとその夫は、その代表例でしょう。
ジュセリノ

ホーソン

この2人の由来は、ピーチボーイ~での主要登場人物。
リノは、鬼を統べる存在・鬼神の1人、面神鬼ジュセリノ
幼い外見と心に、鬼としての凶暴で強大な力を持つアンバランスな少女。
望は、主人公一行の騎士、ホーソン
超常的な能力を持つ一行の中の唯一の凡人。だからこそか、一人の大人としての言動が時に周りを動かします。

本来対立する立場にありながら、ひょんなことから仲良くなった2人。
ホーソンに恋心を抱いたジュセリノは、彼のためにも人との共存を説くようになります。

ホーソンとジュセリノ

互いに心を通わせながら、2人の仲は多難。埋められない立場・種族・力・根本的な思想の違い。
種族間の和解というテーマを象徴する2人の仲の困難。
2人の亀裂は作中で未解決のまま掲載は止まっており、なんとももどかしく心苦しい状況です。

そうした鬱屈を晴らすかのように、旦那~の世界の2人は主人公ズにも負けない位に仲むずまじく。
ろくに食えないプロボクサーの夫を支える面職人の姉さん女房。幸せな時間を過ごしてます。
ジュセリノの涙を見た後だと、旦那世界の彼らの幸せそうな姿はグッときます
こんな幸せな世界、あってよかったなぁと。

ちなみにフェブリ連載さび抜きカノジョはそんな彼らの2年前が描かれています。

旦那が仕事上で知り合いそのまま友人となる探偵、三木
三木

ピーチボーイの世界では、高鬼(高い位の鬼)未鬼として登場します。
並行宇宙の自分とアクセスできる能力を持ち、人が滅びる運命を知った彼。
(こういうトンデモない能力持ったキャラはザラに出てきます)
人が滅びない・自分が死なない未来に進むため、様々な画策を練りますが、
彼の及ばない次元で運命は動き、何を試みても破滅の道に進んでしまう。
その残酷で不毛な日々を繰り返しながら、運命という強大な敵に必至に抗っています。
運命に1人逆らうループものという点で、同時代のまどか☆マギカ(2011~)、紫色のクオリア(2009~)、
未来日記(2006)といった作品に通じるものを感じます。

旦那~世界は人が滅んだりすることもない平和な世界。相変わらず運命を憎んでいるわけですが、
事あるごとに「運命」とか言っちゃう中二病が抜けてない大人なニュアンスになっちゃってます。

三木同人

残酷な運命を強いられた前世?の反動か、ハッピーエンド至上主義に。
互いにオタク趣味で2ちゃんねる住民な旦那とは特に仲が良く平和な感じ。
旦那の弟で中身が乙女なマヨタマ氏(本名陽太)と良い仲になり、
そんな運命に戸惑いながらも受け入れている感じ。

凶子
こちらからは準レギュラー。旦那の母、今日子。
息子を「たかし」と呼ぶのは「典型的な2ちゃんねらーの母親像」カーチャンJ( 'ー`)しのパロディでしょうか。
(旦那は本名不明)
普段は穏やかな風貌ですが、ふがいない息子のケツを叩く厳しい母親の時はギョロッとした形相に。

ビーチボーチ~世界での彼女は、狂王鬼という高鬼。
高い戦闘力と凶暴性で、格上の鬼神相手にも戦闘を挑むバーサーカー。
その実態は心優しいにも関わらず、単純な性格が災いして他人に上手く利用されてしまいます。

忠

ふがいない男に娘を嫁にやった、カオルの父・忠。性格には伯父。
旦那にプレッシャーをかけつつなんだかんだで認めているようです。

ピーチボーイ~ではチュウと呼ばれる鬼。
中鬼という格の低い身でありながら、人間世界に交わり経験を重ねることで、ついには鬼神となります。
鬼の中で誰よりも人を知った彼の存在は、作品のテーマに深く関わります。
料理をするために作られた鬼であることから、旦那~の世界でも料理人をしています。

主要なキャラはこんなところですが、他にもチョイ役で出てたり、他作品から出たキャラもありますので、
そこら辺はまた次回紹介するということで。
膨大に広がるクール教作品世界をもうちょっとだけ紹介します。


ピーチボーイリバーサイド - Wikipedia
作者の作品で個別記事あるのがこれと小森さんは断れない!だけという状況。

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

「旦那が何を言っているかわからない件」のルーツ 2ちゃんねる投稿時代のプロトタイプ作

コミックナタリー - 「旦那が何を言っているかわからない件」アニメ化決定
旦那が何を言っているかわからない件
自重しないオタク夫と振り回される妻のイチャイチャ結婚生活が描かれたクール教信者先生の人気ウェブ漫画、
旦那が何を言っているかわからない件のアニメ化が発表されました。
以前もブログで紹介しましたが、現在商業誌で多数の連載を抱える人気作家、その出世作となったのが今作でした。

ところで今作、作者の過去作がルーツとなっているのをご存知でしょうか。
それが、新ジャンル「回転寿司屋のバイトのVIPPER」という作品。
作者へのインタビュー記事でもそれが明言されています。

新ジャンルっというか旦那が何を言っているかわからない件って漫画を描いているんですがあれは新ジャンルの「回転寿司屋のバイトのvipper」の話の続きですからまぁ新ジャンルはまだ描いてるといえるんじゃないですかね。

(記 -クール教信者- | 空疎雪渓より)
作者のブログでもこのように。

vipには新ジャンルスレというものが存在します
ずっとromしてたのですが去年参加しました

もっともその中で愛着あるスレが「回転寿司屋のバイトのVIPPER」です。

(クール教支部 新ジャンルスレより)
こちらのインタビューでも語られていますが、元々は2ちゃんねるのスレで漫画を描いていたクール教先生。
その後、2ちゃんねるゆかりにウェブコミックサイト新都社に漫画を投稿し、自身のサイトpixivTwitterでも活動を広げ、
商業誌にも連載を持つようになり…という経歴。
2ちゃんねる投稿時代の漫画、その続編が旦那~なのです。

アマノジャック@新ジャンル専用 - 新ジャンル「回転寿司屋のバイトのVIPPER」01_vol01
アマノジャック@新ジャンル専用 - 新ジャンル「回転寿司屋のバイトのVIPPER」01_vol02
アマノジャック@新ジャンル専用 - 新ジャンル「回転寿司屋のバイトのVIPPER」01_vol03
アマノジャック@新ジャンル専用 - 新ジャンル「回転寿司屋のバイトのVIPPER」絵倉庫
2007年8月に描かれたのがこちらの作品。
スレ住人から「クール絵師」などと呼ばれ、匿名掲示板で個別認識されるくらいに人気と存在感があったことが伺えます。

寂れた回転寿司屋にて、お調子者なオタクのバイトがやりたい放題、しっかり者の副店長が呆れるというコメディ4コマ。
そのうちに、正反対の2人がいつしか惹かれ合うという甘ったるい展開も。
このオタクが紛れも無く旦那(そういえば名前出てない)であり、副店長が後の嫁であるカオルなのです。
腹筋
「カオルが旦那を初めて意識したのは腹筋を見た時」というエピソードが、こんな感じだったり。
常にふざけている旦那がデレたり。
「旦那に気があったバイトの後輩」が出てきたり。
旦那~では断片的に描かれていた二人の馴れ初めが描かれているのです。
旦那~ファンにとって興味深いと思いますし、アニメでここら辺のエピソードも描かれるのではといった期待もしています。

他の新ジャンルスレ作品はこちらでいくつか読めます。
「その2」ではクール教作品のスターシステム、他の作品と共通するキャラとその世界観の繋がりについて書きますが、
そちらはちょっと分量多くなったのでこの記事はこの辺で。

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

恋愛に挑む勇気の書 恋愛3次元デビュー



月刊アクション連載、全1巻。
経験ゼロな恋愛漫画家が一大決心。はじめてのおつきあいから結婚までを描く実録モノ。
見所は、経験がない・真面目・オタクをこじらせているが故の行動の突飛さでしょうか。
それが奇跡的な化学反応を起こすとこうなります。

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…皮?皮てあんた。
見事というか、想像の斜め上というか。奇想天外な言動の衝撃たるや。
シモネタとかからは程遠い印象の作家・作風だったのに、繰り出されるチンコの話。
信じられるかい?これ、付き合う前の現旦那へのセリフなんだぜ?

こんな感じで、ズレてるんですよ。え、そんな行動取っちゃうの?って。
作者がさらけ出した自身の「ズレ」を、読者としては面白おかしく受け取るわけですけど、
経験のない大人が、一念発起して恋愛に挑もうとすれば、ズレるのって当たり前なんですよね。
この滑稽さが、つまりは、滑稽な自分を恐れずに恋愛に挑んだ、作者の勇気の軌跡とも言えるわけで
上手くいかなさに傷ついて挫けて、それでも前に進もうとする。それはとっても素敵だと思うのですよ。
可笑しみの中に勇気をもらえる、そんな素敵な漫画でした。

近代麻雀漫画生活:麻雀を打てば結婚もできる!カザマアヤミ「恋愛3次元デビュー」
ひとりみカザマさんのなきむしステップな「恋愛3次元デビュー」 | フラン☆Skin
カザマアヤミの結婚コミック 「恋愛3次元デビュー ~30歳オタク漫画家、結婚への道~」 - アキバBlog
コミックナタリー - カザマアヤミ、夫・紺野あずれとの結婚描くエッセイ発売
恋愛3次元デビュー 【試し読み第1話】過剰妄想少女 / カザマアヤミ - ニコニコ静画 (マンガ)

不遇のドリブラーを導くのはおかっぱ少女コーチ 夕空のクライフイズム1巻


手原和憲作。週刊スピリッツ連載。

木登高校サッカー部2年・今中は、チームから干されていました。
ドリブルだけがとりえなのに、チームの戦略上それを必要とされない。
そんな、冷遇されてきたサッカープレイヤーが、新天地で飛躍を図る
なんともロマンを感じる物語です。
そして、そんな彼にとってのキーとなる少女が、雨ちゃん、本名雨宮雨

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部内のゴタゴタでこれまでの監督が去り、新たな監督が就任。
これまでの「リスク管理重視」から、「勇気を持ってチャレンジ」するチームへの路線変更を告げます。
新しいチームなら自分が必要とされるのではないか。
今中にそんな希望が膨らむ中、テクニカルコーチに就任したのが、若干中学3年生の彼女なのでした

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チームの主軸として今中に期待し、更なる飛躍を図る雨ちゃん。
信頼や期待というものは、これまでの今中には欲しても得られないものでした。
でも今は、信じてくれる人がいる。それが、彼に勇気を与えるのです。

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降って湧いた部内のゴタゴタでタナボタ的に重用されるという構図は、ご都合主義感が否めないのですが、
ご都合主義感だからこそ、彼のサッカー人生を一変させた雨ちゃんの「運命の女神」度が高まるのです

そう、今中にとって雨ちゃんは、今までの不遇から解き放ってくれた運命の女神。
それでいて、サッカーオタクとして同志でもあったのでした。

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オタク同士の心が初めて通い合った日であった…

夢も趣味もノリも分かち合える女の子って、最高じゃないですか!

それでも、今中にとって彼女は、あくまで「サッカープレイヤーとして」の救世主。
それ以上の感情はなさ気。良くも悪くもサッカー馬鹿って感じです。
一方、雨ちゃんですが、プレイヤーとしての信頼以上に明らかに今中に好意を持ってそうなのです。

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基本的にクールに振る舞い、サッカーに対して常に真剣な彼女が、「女の子」の顔をポロッと漏らしたシーン。

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自身の起用法にゴネて、直談判する今中。
対する雨ちゃんは、突然のボディタッチに動揺したのか。
指導者としての戸惑いでなく、歳相応の女の子として、「照れ」が垣間見られました。

今中だからということは関係なく「年頃の男子に触られた、それに慣れてない女子としての普通の反応」とも
取れそうですが、普段の雨ちゃんの行動の積み重ねが、雨ちゃんの好意を裏付けさせるのです。
例えば、練習後の部員たちのたまり場であるファミレスでは、今中の隣りに座るのは毎回雨ちゃんだったり。
飴玉をあげようとしても今中に断られてしまいションボリしたり。
まだマネージャー見習いとして部に出入りしていた頃、一人ぼっちで練習する今中を、じっと見ていたことも。

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後のコーチとして選手を見極めていたという面もあるかもですが、こういう積み重ねが、
雨ちゃんにとって今中が特別な存在であるということを匂わすのです。

そんな彼女を前にして、今中はサッカー馬鹿だから、彼女の好意に気づかず、
あくまで「同志」として彼女と接してるんです
よ。

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腕を掴んだシーンでも、一瞬動揺を見せた雨ちゃんとは対照的に、常にアスリートの表情をしていた今中。
スポーツ漫画として熱いシーンでありながら、ラブコメとして、このヤキモキ…なんとももどかしい!
がんばれ雨ちゃん、思いが伝わるその日まで。

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とりあえず今中は太モモフェチだ、勝算はあるぞ!
作中雨ちゃんは、常にミニスカート姿でその美しい太モモを露わにしています。神々しいですね。
「美しく面白い試合」と「勝つ試合」の永遠の相克~新漫画「夕空のクライフイズム」を中心に。 - 見えない道場本舗
最高の負け試合で美しく散れ! 『夕空のクライフイズム』の話 - ポンコツ山田.com
何かよくわからん気まぐれBlog : まるで中二病の様な戦略を取り入れて構成されるおかしなサッカー!? 漫画「夕空のクライフイズム 1巻」を読む!!
手原和憲作 「夕空のクライフイズム」熱くない冷静な高校サッカー漫画 週刊ビックコミックスピリッツ新連載レビュー | 飛べない豚
コミックナタリー - 美しく敗れる中2病サッカー「夕空のクライフイズム」1巻
夕空のクライフイズム 1 | ビッグ コミックス | ビッグ コミックス系 | コミックス | 小学館試し読みあり

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2年半の眠りから覚める! 四方世界の王、復活!

今月号のシリアス、僕は目を疑った!
四方世界の王がついに復活!

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突然の休載から2年半、
得られる情報は雑誌での「今月の四方世界の王は休載です」という告知だけ。
このままフェードアウトかも…と思っていた中で差した光!
水曜日のシリウスというニコニコ内ページで連載開始とのこと。

四方世界の王、それはロマン
少年の前に現れた不思議な力を持つ少女
彼女は語る、少年は世界を統べる王の資格を持つと。
平凡だった少年が、苛酷で数奇な覇道の道を歩むこととなる…

うん、ロマン!女の子!超能力!運命!権力!
少年心をたぎらせる漫画なのですよ。

四方世界の王を知る上でのわかりやすい画像その1

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超常能力によるフィストファックである。
胞体という時空を歪める能力で、主人公ナムル自身の子宮を掴ませる、不思議な少女シャズ
つはこの能力を少年に手っ取り早くわからせるため。
そしてもう一つは、自身の女としての魅力で彼を自分の道に引きずり込むため
そのために、子宮!おっぱいとかじゃなくて、子宮!発想が恐い!

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子宮に触れると「ぷしゅ」ってなる。ここテストに出ますね。

画像その2
四方世界の王の魅力の一つに毎回の扉絵があるわけですけど、大体シャズがエロいことになってる。

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触手と絡まったり(全裸で)ライオンに襲われたり(全裸で)亡者に襲われたり(全裸で)、
本編の内容に関係なくしてるわけですが、中でも一番インパクトがあったのがこれ。
シャズよりも目につく、人間椅子・ナムルの優しそうな顔…
こんな格好してて、こんなイノセンスな表情してるの、普通じゃないですからね。
この漫画の世界観を如実に表していると思います。

画像その3
異能力バトルであり覇道戦記モノであるため血なまぐさい展開は避けられないのですが、
ヒロインシャズがかなりエグい目に遭うので、良識的なあなたにはしんどいかも知れないし、
悪趣味な僕達には最高の恵みです

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腕もげてるやん…あ、超能力あるから大丈夫!戻るよ!
以前ジョジョの記事でちょっと触れましたが、なまじ回復能力があると際限なく血生臭くなっちゃいますよね…
最高です。

いやーねえ?古代の国家同士の諍い、それを滑る人々の、思惑と誤算、野心と意思が描かれる、
一大スペクタクル作品で、それがとても魅力的なんですけど、
自分はこういうミニマムな官能により惹かれてしょうがないんですよ。

既刊4巻までで、その続きの24・25話、今月のシリウス小冊子に掲載されています。
久々に読むので単行本から新連載の空白を埋めるもよし、
これまでのあらすじがまとめられた描きおろしページがあるのでそこから作品世界を知るもよし。

いつ読むの?今でしょ!


少年シリウス オフィシャルサイト|四方世界の王|作品紹介|講談社コミックプラス1話試し読みあり

テーマ : 漫画
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問題児・桜庭 大活躍 BE BLUES!13巻

BE BLUES! 既刊13巻まで 週刊少年サンデー連載 田中モトユキ作

13巻のあらすじ。
桜庭巧美、美味しい所を持っていく。

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チームの統一されたビジョン、戦術の重要性が描かれたエピソードの最後が、そんなものを考慮しないエゴイストの個人技による一発。理不尽だけど、美しい。
圧倒的才能にぶん殴られたような衝撃に痺れました。

高校編に入ってからは、色々と紆余曲折がありました。
強豪サッカー部で成り上がるはずが、若気の至りで問題起こし、辿り着いた先がドロップアウトの吹き溜まり。
それでも折れぬモチベーションで、ドロップアウター達=F組を盛り立て、対外試合を組むことに。
チームの意識改革、新たな環境での気付き、チーム戦術の重要性の気付き…
根っからのサッカー少年一条龍は、失敗を犯した後も前向きなのでした。
一方の、もう一方のやらかしの張本人、桜庭は反省の色なし。気持ちの糸が切れてしまったかのようでした。

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元々、桜庭は性格に難がありました。
圧倒的な実力を台無しにする、傲慢な性格。相手を見下し蔑み、自分の思い通りにならないと苛立つ。
ずば抜けたテクニックの持ち主だからこそ増長なのか、それともこの唯我独尊な心持ちがあって才能を開花したのか。
しかし、中学ではプロチームの下部組織・Jrユースに入ったものの、上部組織のユースには進めませんでした。
その原因が、性格難から来るプレイ上の問題であったことは想像に難くなく。
自らの実力に絶対の自信があった桜庭は、鼻を折られてしまったのでした。プライドの高い彼には屈辱だったでしょう。
我を出し過ぎたことが失敗に繋がったという反省からか、高校で龍たちと再開した当初の桜庭は人が変わった様でした。

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誰だこいつ…小学時代を知るものは皆思わずにいられない爽やか青少年っぷり。
常に悪態を振りまき偉そうにしていた男が、まさか笑顔で激励してくるなんて…
ですがそれも仮初の笑顔ということはあっさり示唆されるわけで。

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恐い!スポーツ漫画のキャラというよりサスペンスの犯人みたい!
わかりやすくギリギリなのでありました。
しかし、かつての桜庭ならば外面をつくろうことすらしなかったはず。これもJrユースでの失敗が原因なのでしょう。

周りにとけ込まないと評価されない。
どんなに実力があってもそんなことはある。
残念ながら…


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将来を有望視されていながら、評価を覆されドロップアウトした桜庭。
新たに挑む高校サッカーという場では身の振り方を改めるということなのでしょう。
ですが、彼が唯我独尊を貫くのは、最早彼の内から湧き出てきて抑えようのない「業」のようなものなのか。
入部して早々実力を認められ対外試合に途中出場した桜庭。
彼はそこで今までの優等生っぷりが剥げ、セルフィッシュ全開となってしまいます。

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チームの戦術・指示を無視して、得意の個人技の連発。それで局所では圧倒はするのですが…
エゴイスティックなプレーの結果、チームの戦略・バランスを崩し、対戦相手からは与し易く扱われ、かえって能力を発揮できないジレンマ。貯まるフラストレーション。崩れる精神バランス…
デビュー戦は屈辱的な途中交代となるのでした。
恐らくJrユース時代も繰り返したであろう失敗を、再びするまいと固く誓ったであろうに、繰り返してしまうのでした。
そしてついには、キレる。どうでも良くなってしまったのか、悪態と傲慢を解き放つ。
そこから問題行動に発展し、部活動謹慎処分に…再び転がり落ちてしまうのでした。

同じく問題行動で謹慎処分を受けたものの、その間もサッカーのできる場を見つけ続ける龍と青梅優人
それを横目に見ながら、何もせずにただ苛立つだけ。何もしなければ窮地のままなのに。
気持ちの糸が切れたのか。反省も見せず、隠していた悪態も再び解き放し、まるで自ら破滅に向かっているようです。

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ここら辺は、読んでいてフラストレーションの溜まる展開でした。
才能にあふれている選手がそれを活かせないもどかしさ。
一度は態度を改めようと心に誓ったはずなのに、一度の失敗で簡単にそれを手放し転がり落ちてしまう弱さ。
そんな桜庭が、主人公の足すら引っ張ってしまう展開は、何がしたいんだ!とイライラしてしまいました。
龍が高校サッカーの場で更なる飛躍をする。そしてその横には、桜庭がいる。
読者の誰もが期待したようなそんな未来図を、あまりにも塩っぱい問題行動で不意にしたのですから。
正直「なんだこいつ」と思いますよね。

それでも、物語のお約束というか、サッカーの神様に愛されているのか。
ひょんなことからFチームの練習試合に途中参加することになった桜庭。
そこで彼は鮮烈な活躍をするのでした。

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たった1タッチでの場を圧倒するスーパープレイ。
その実力を再認識すると、彼のその難儀な性格すらも怪しく魅力的に思えてきてしまうわけで。テノヒラクルーですよ。
まぁやったことは格下相手に無双しただけなんですけどね!
また強豪との戦いになったら現状メンタルからプッツンして台無しパターンな未来しか見えないわけですが、それでも期待せずに入られないのです。桜庭という才能が開花する時を。

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とりあえず、こんな桜庭もミルコ・コヴァチなら手綱を引けるのなと。
試合参加をごねていた桜庭を後押ししたのがミルコ。ひねくれ者の心を開かせたのでした。
未だに「龍の知り合いの祖父でサッカーに詳しいおじいさん」という微妙なポジションでしかない彼ですが、どうやらかつてはナショナルチームの監督も務めた名将みたいで。
現在の龍のスタイルを確立したのも彼であり、彼の即興の指示だけでF組はチームとして見違えました。
その手腕で桜庭も良い方向に導ければ…みたいな期待が膨らみます。
今回の件が縁でその後もF組の指導もするようになったみたいで、その内龍達の前に指導者として関わってくる未来もあるんじゃ…みたいなことを思ったりしています。
その時こそ、桜庭と龍のホットラインが花開くのでは…そんなことを期待しています。

生意気後輩、デレる BE BLUES! 8巻
一条龍に魅せられ、チームを変えた男・宮崎隼斗 BE BLUES!中学編を振り返って

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

一条龍に魅せられ、チームを変えた男・宮崎隼斗 BE BLUES!中学編を振り返って

BE BLUES! 既刊13巻まで 週刊少年サンデー連載 田中モトユキ作

宮崎隼斗は、主人公・一条龍が通う大浦東中サッカー部の背番号10番。

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チームを引っ張ってきたエース格としてのプライドからか、怪我の影響で遅れて入部してきたかつての天才児・龍には突き放したような態度を取っていました。

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ですが、チームメイトとして一緒にプレイをしていく中で、龍を認め、後押しするようになります。
「龍の熱意や姿勢がサッカー部全体を変えていく」というのが中学編の大きな流れですが、宮崎はそれの最たる存在。

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率先してチームを奮い立たせようとする宮崎。それは、今までの彼にはなかった姿勢でした。チームメイトは皆龍の姿に感心はしていたのですが、感化されるまでに至ってはいなかったのです。チームを変えたきっかけは龍ですが、直接チームを動かしたのは宮崎なのです
また、ブランク明けの龍はそれを取り戻すのに精一杯でしたし、どこかマイペースな面もあって「チーム自体を動かす」という発想は出てこなかったのでした。それを直接変えたのはその後の知人の言葉になるのですが、彼が「チームというものへの意識」を強めたきっかけもまた宮崎だと思います。

龍が家庭の事情で窮地に陥った時も、チームとして行動に移そうと呼びかけたのが宮崎でした。
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チームを変えてくれた一条に感謝し、その将来に期待したい。
宮崎の熱意がチームの創意となり、それが龍の心を動かしたのでした。
ここまでくると一チームメイトとして以上の特別の熱意を感じます。
龍の姿に、才能に、未来に、人は心を動かされます。宮崎だけでなく、大浦東中のサッカー部員だけでなく。
それは「人たらし」といえる龍の魅力であり能力。
アスリートとして、漫画のキャラクターとして、人を魅せるスター性を鮮明に描いているのが、そのままこの作品の魅力につながっていると思います


そんな宮崎も、部活引退、龍とは別の高校に進学と、しばらく登場しないかなーとか思ってましたが、12・13巻では練習試合の相手校の一員として元気な姿を見せ、その龍ラブっぷりも存分に見せつけたのでした。
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高校でも元気に龍の普及活動をしているようで、チームメイトからそれをからかわれる宮崎。龍信者の鏡ですね。
なんたって宮崎は普段会話のない年の離れた兄貴とも龍の話なら盛り上がれる男ですからね。

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龍とマッチアップする宮崎。恐らく作中で最も幸せそう!よかったな楽しいだろう。
こんな感じでまた登場するのを楽しみにしています。
生意気後輩、デレる BE BLUES! 8巻
以前の記事。生意気後輩や宮崎に限らず最終的にみんな龍にデレる、それがBE BLUES!。
最終的にイチローの相関図みたいになると思います。

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

お姉ちゃんの愛が重い お姉ちゃんが来た 3巻

父親が再婚して 変な姉ができました

シスコン全回の姉水原一香と、振り回される弟朋也
お姉ちゃんのエキセントリックな行動が面白くも可愛らしい、現在アニメ放送中のコメディ4コマ、最新刊です。

安西理晃作。まんがライフ・まんがライフMOMO連載。
3巻で特に「あ、この姉ヤバいな」ってシーンとしてこの2つを押したいです。
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サラリと愛が重い!素で怖い!

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何だこの生き物…
そう、このお姉ちゃん、常にやり過ぎなのです。そんで、弟サイドも、割とドン引き。
なのですが、そこに確かに姉弟愛・家族愛があると感じられます。
基本的に、一香は朋也を弟として大事に思っていて、それを行動にしたい、弟のために何かしてあげたいと思っているのです。姉弟となって日が短く、それ故にぎこちなく、時に(というか常に)暴走してしまう。
時に自分の行動が重荷になっていることに気付き、反省することも。気持ちを押し付けるだけではなく、「弟のために」を大事にしているのです。
朋也も、姉の過剰な愛情に対して困惑しながら、自分を案じてくれる一香に感謝と愛着を持っています。際限のない姉の愛を全て受け止めるのは正直しんどくて、ちょいちょい反発しながらも、なんだかんだで受け入れているのです。
今アニメ界隈の流行り言葉としてクレイジーとかサイコとか使われちゃうのを見ると、残念だなーというか違うよなーというか。そことの一線を引いてるからこそのハートフルな世界観ができているのです。

3巻の表紙を飾っているもう一人のヒロイン、藤咲美奈の存在と、朋也の友人周りの関係性もいいなぁと。
朋也の想い人、しかし現状脈はなし。ひょんなことから一香と犬猿の仲、それが講じて何故か朋也達と仲良く。
美少女・外面よし・モテモテ・内面性悪・見栄っ張り。それでいて、友人が少なくて実は寂しがり屋。
そんな彼女が、打算と策略から朋也達と近づく事になるのですが、彼女の当初の思惑とは別に、「てらいなく接することができる友人たち」という存在に彼女が救われていく様子がジンとくるのです。
外面の良さは内面を見せることを恐がっていたから。だけど、朋也たちは自分の素を知ってなお仲良くしてくれる。
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彼女は自分の不安を表に見せるタイプではないので、朋也たちはそれを知る由もありません。ですが、彼ら意図せずとも、確かに彼女を救っているのです。
ラブコメより前の段階の、少年少女が友情を深めていく過程が、眩しく映ります。

姉弟愛と友情と、朋也を中心にした関係性の中で、この先それが「恋愛」に発展することはあるのかな、なんてことを思ったり。巻を経るごとに少しずつ関係性・距離感は変わっていっています。この先物語はどう転ぶのか、楽しみです。


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